中田裕士と吉田知史の作品"SinkTop"は2004年度のPrix Ars Electronica [the next idea] 部門においてHonorary Mentionを受賞した。そしてGala(オープニングセレモニー、表彰式)にてライブパフォーマンスを行うために2004年9月、Ars Electronica Festivalに招待された

世界中から集まったメディア関係者の注目が集まる中、栄誉あるGalaの舞台で作品を発表できたこの貴重な体験と、発表者から見たフェスティバルの動向について、ここに報告する。

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Horst氏と記念撮影。終了直後。


坂根巌夫先生、IAMASのMoonyチームとの記念撮影。表彰式後のパーティにて。

 

以上がSinkTopのArs Electronicaでの発表報告である。

SinkTopは、今日のヒューマンインタフェース研究が直面している課題と、それに対する私なりの問題提起、そして吉田との話し合いの中から生まれた。
Prix Ars Electronicaでの受賞は、当初まったく予想していなかったことである。25周年を迎えた世界最大のメディアの祭典には、世界からすばらしい才能が集まって来ていた。国籍も様々であるが、美術、デザイン、工学、社会学、哲学などから複数の専門的な能力、知識を持っている人がほとんどである。そのようなバックグラウンドを持つ人々による選りすぐりの作品の数々は、思想的、技術的、完成度、スケールなどの点で実に刺激的であり、「学際領域」という言葉を実感させられた。
そこにいたすべての人々が、メディアアートという共通言語で結ばれていた。運営しているスタッフたちも、気のいい兄ちゃん、姉ちゃんたちで、このイベントを心から楽しんでいる様子であった。

今回の貴重な体験が私の人生に多大な影響を与えたことは、言うまでもない。このようなすばらしい機会に恵まれたことを、とてもうれしく思う。応援してくださった皆さんに、改めて感謝したい。

       
 

 

 

Ars Electronica Centerに常設されているバーチャルブックで、SinkTopはじめthe next idea部門の受賞作品が紹介されています。Lintzにお立ち寄りの際にはぜひご覧になってください。

ちなみにこのバーチャルブック、ディスプレイの前で手を左右に動かすことでページがめくれるようになっているのですが、操作にはけっこうコツがいります。めげないでがんばってください。SinkTopは3ページ目に紹介されています。

       

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(文責:中田裕士)